あなたも絶対にバリに行きたくなる!おすすめ度
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バリにはまって以来、タイトルに“バリ”とつく本を見かけると必ず手にとってしまう、そんな私も夢中になったお薦めの1冊です。美しい観光地という一言ではくくれないバリの魅力を“五感”といった切り口で“人”を通じて紹介。バリに7年間も住んでいた作者ならではの、バリへの深い愛情がギュッと詰まっています。シャイなフクロウ画家のシーラさん、パチンコ好きの名ガムラン奏者ランティールおじさん、ぶたの丸焼きバビグリンのオカおばさん・・・会ってみたい人がたくさんできました。お店の紹介では、「まだそんなところがあるのか」とワクワクさせられたり、自分の気に入っている店が出てくると「この作者、分かっているなぁ」とニヤッとしたり。バリ通の人はもちろん、行ったことがない人にこそお薦めです。ガイドブックの前に、まずこの1冊。今年は、いつバリに行こうかなぁ・・・
知的であたたかいフィールドワークおすすめ度
★★★★★
バリのことならたいてい知っていると思っていたバリ大好きの私が、この本に驚いた。まだこんなに知らないことがあったのか、と。ローカルの人々の中に入っていき、見て聞いて触って匂って食べて・・・とにかくまるごと体験してくる著者の好奇心は、ひじょうに旺盛でありながら物腰はひかえめで、人々に教えを請うという姿勢が好印象である。知的で幅広いフィールドワークが堅苦しくならないのは、そこで交わされるあたたかい会話に支えられているからだろう。写真がまたすばらしい。人々の笑顔、カラフルな布屋さん、市場の野菜や魚の写真を見ていると、絶対にまたバリへ行きたくなる。
概要
いつも「アッハッハ!」と笑っているBaliのあったかい暮らし。音、味、彩、匂いとものづくりの心。
内容(「MARC」データベースより)
極彩色の布問屋、ピリカラとスパイスの大原則、神の音色、椰子の雑貨…。バリの人たちの日々の暮らしや、そこに息づくものづくりの心を映し出し、ガイドブックには収まりきらない魅力を描く。写真も多数掲載。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
長尾 弥生
1992年上智大学外国語学部卒業。化粧品会社での営業、広報を経て、1998年~2004年バリ在住。赤いポンコツジープでバリ中を駆け巡りながら出会ったステキや人たちやオモシロ&感動ネタを日本の各誌に執筆